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CD作成へのみんなの思いを代表して

2012, 5月 25日 by     CD作成へのみんなの思いを代表して はコメントを受け付けていません。    カテゴリー: CD情報

「うたごえひびけ なにわっこ」

 それは、10月の小春日和の日でした。娘の合唱を聴きに大阪市中央公会堂へ。これは大阪市立幼稚園59園の年長組さんが7つのグループに分かれ、2日間の日程で行われる合唱の催し「うたごえひびけ なにわっこ」である。年長組さんのみ出演できるこの催しは、在園中に1度だけの機会、歌が大好きな娘はとても楽しみにしていました。私自身も大阪のクラシック音楽の歴史を刻んできたこの親しみのあるホールで、今日は客席から娘や娘の友達を応援したいと思っていました。

 コンサートがはじまる。凄い!とにかく凄い。ものすごくエネルギーを感じる。照明に照らされる金色の舞台装飾よりももっと輝いている。そして言葉に力がある。特に「世界中のこどもたちが」のような深い意味のある歌ほど言葉に力があった。すっかり娘の出番に関係なく聴き入ってしまった。とにかくものすごく良かった。たぶんこれを感動と言うのだと思う。それと同時に、これはアートだと感じたのでした。

 私は芸術はいたるところに宿ると思っています。いわゆる芸術作品だけではなく、産業のあらゆる分野から生活の中まで、芸術はいつでもどこでも生まれます。しかし、あえて芸術性を狙っても思うように生まれません。なぜなら、その人そのもの全てが無心になって表現された時にしか芸術が生まれないからです。
 園児たちは特別な歌唱指導を受けたわけではないそうです。また特別上手く歌える子を集めたわけでもない。たぶん普段の幼稚園生活で育んだ「何か」と、きっと初めて経験したであろう「緊張する」という気持ちと、一生に一度しかない就学前の独特な純真さが一緒になって表現されたのではないかと思います。歌うという音楽的技術だけを磨いても感動にはいたりません。むしろ芸術表現の技術は習得の過程で芸術から一旦遠のきます。園児たちはきっと、普段の幼稚園での生活の延長線上にこのコンサートがあったことでしょう。だからこそ感動したのだと思います。逆に言えば、このコンサートから幼稚園での充実した生活ぶりがうかがえるようでした。

 多くの方が園児たちの理想的な姿の一つと感じる「のびのびとした」という言葉があります。これぞまさに、のびのびとした歌声。その「のびのびさ」が眩しく輝き、会場を包んだのでした。私は娘の成長を喜ぶと同時に、これぞアートと思える機会に巡り合えた事に大変感謝しております。また大阪市立幼稚園全体が本当の意味での教育をされている事を発見すると同時に、その教育を受けることができた事を誇りに思います。
大阪フィルハーモニー交響楽団
ヴィオラ奏者  岩井英樹

 

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